T160380
13/14

11心不全 慢性心不全では、心臓の負担を減らす目的でアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)などの血管拡張薬が用いられます。また、亢進した交感神経系を抑え、心臓を保護するため、少量のβ遮断薬もよく使われます。心不全の薬物治療 ② 慢性期は別世界 近年、心臓の収縮力が保たれていても心不全をきたす例があることがわかってきました。これが拡張不全という考え方です。心筋の伸びやかさが失われ、十分な血液の流入が得られなくなる状態です。動脈硬化や頻脈が関与するとされており、強心薬よりも血管拡張薬が効果的といわれています。収縮不全と拡張不全コラム

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 13

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です