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1章 患者さんに説明できる? 循環器疾患のキホン4心臓の中はどうなっているの?〜心臓の解剖について説明しよう②〜心臓は大きく分けて、4つの部屋に分かれてい   ます 心臓の上の部屋を心房、下の部屋を心室といいます。 体中から血液(静脈血)が還ってくる部屋が右心系で、「右心房」と「右心室」です。 肺から酸素の多い血液(動脈血)が戻ってきて、体中に送る部屋が左心系で、「左心房」と「左心室」です。心臓の部屋と部屋の間には弁という扉があります 心臓はポンプの働きをしていますので、血液が逆流してしまうと効率が悪くなりますので、一方向に流れるように「弁」という扉がついていて、それぞれ名前がついています。弁のはたらきがよくなくなると…… 病気になりやすいのは、「僧帽弁」「大動脈弁」「三尖弁」です。年齢を重ねて、この弁が硬くなったり閉まりがわるくなったりすると、弁膜症となります。   4章 p.122 心臓弁動脈血静脈血酸素や栄養を運ぶため、全身をめぐります。血液が各部屋を間違いなくスムーズに移動できるよう、扉(弁)を開閉します。まだー?早くおいで混んでるね僧帽弁狭窄症(左)と僧帽弁閉鎖不全症(逆流症)(右)の状態。弁が本来の役割を果たせないと、血液が正しく一方向に滞りなく流れることが、むずかしくなります。弁狭窄症弁口が狭くなることで、左心室側に圧かり、心肥大が起こる。そこから左室全→収縮不全の流れになる。こっちに血液を流さないとあまり来ないなぁダラーンがんばっておくり出さなきゃ!血液が元に戻っていっちゃう…右心房右心室左心室左心房肺へ肺から肺動脈弁三尖弁全身から大動脈弁僧帽弁肺から肺へ全身へ全身から

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