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14ハートナーシング別冊の後に続くQRS波は心室収縮の時相に対応します。したがって、P波、QRS波の頻度やタイミングから、刺激伝導系の正常・異常が診断できます。徐脈性不整脈 刺激伝導系の異常から伝導不良となると心拍数が下がります。これを徐脈性不図3 洞不全症候群Ⅰ型:洞性徐脈心拍数が50回/min以下(心房の興奮間隔が1,200ms以上に延びた状態)が持続する徐脈。Ⅱ型:洞房ブロック(sino-atrialblock;S-Ablock)“心房の興奮(P波)が抜けてしまう”ため心房興奮間隔が2倍(もしくは整数倍)となる。Ⅱ型:洞停止(sinusarrest)“心房の興奮(P波)間隔が突然延びる”。一定時間P波が出現しなくなるので、多くは房室接合部から補充収縮を伴う。Ⅲ型:徐脈頻脈症候群頻脈性不整脈(多くは発作性心房細動)の停止直後に洞停止による徐脈を繰り返す。整数倍でP波 (心房の興奮)が出ないP波が延びる(突然停止する)50回/min以下(1,200ms以上)Ⅰ型:洞性徐脈Ⅱ型:洞房ブロックⅡ型:洞停止Ⅲ型:徐脈頻脈症候群徐脈頻脈
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