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1章1ペースメーカーってどんな仕事をするの？ 適応は？ペースメーカーについて知ろう！15ハートナーシング別冊整脈と呼びます。具体的には、洞不全症候群、房室ブロック、徐脈性心房細動などがあります。1．洞不全症候群（図3）　洞不全症候群（sick sinus syndrome；SSS）は、洞機能が低下する徐脈です。洞性徐脈、洞停止、洞房ブロックなどが複合して発生するもので、3つのタイプに分類されています。2．房室ブロック（図4）　洞房ブロックは心房の興奮異常による徐脈ですが、房室ブロックは心房の興奮が心室に伝わらないことによる徐脈です。伝わらない状態の違いで1〜3度に分類されています。1度房室ブロックはP波とR波の間隔が200ms以上に延長しているものをいいますが、通常ペースメーカーの適応とはなりません。図4 房室ブロック2度房室ブロック：ウェンケバッハ型、モビッツⅠ型PQ間隔が徐々に延長しつつ房室接合部で伝導が途絶え、心室が収縮しない状態。2度房室ブロック：モビッツⅡ型PQ間隔は変わらないまま房室接合部で伝導が途絶え、心室が収縮しない状態。3度房室ブロック（完全房室ブロック）心房からの興奮が心室にまったく伝導されない状態。心室は房室接合部以下の刺激中枢の自動能によって独自に収縮する。心房からの伝導がまったく途絶え、心室は房室結節以下の自動能収縮となるPQ間隔の延長を伴わずブロックとなるPQ間隔が徐々に延長した後ブロックとなるPQ2度房室ブロック：モビッツⅡ型3度房室ブロック（完全房室ブロック）2度房室ブロック：ウェンケバッハ型