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 循環器病棟 新人ナースの皆さん、こんにちは。 なんだか忙しい病棟ですよね。カテーテルアブレーション、PCI、TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)、心不全…患者さんたちは、毎日さまざまな治療目的で入院してきます。今日受け持ちの患者さんはデバイスの植込み目的。普通のペースメーカーだと思っていたけど何か少し違うらしい。え、胸部植込みのペースメーカーじゃなくて、鼠径部からのリードレスペースメーカーなの! そうです。ペースメーカーなどのデバイス治療は、最近どんどん進化しているのです。ペースメーカーとICDの違いは? CRT-PとCRT-Dはどう違うの? 術前術後しかみていないけど実際に手術はどんな様子なの? モニター波形はどうみるの? 術後ケアのポイントは? 退院後の運転免許や電化製品使用についてどう説明すればいいの? 遠隔モニタリングって何? 最近はMRI可能な機種が増えているようだけど…新人ナースの皆さん、わかっているようでも、日々疑問を感じながらデバイス患者さんのケアにあたっていませんか? 「いろいろ知りたいことは山ほどあるけど忙しい」そんな循環器病棟の新人ナースの皆さんに、デバイス治療の基礎から最新情報まで幅広く学んでもらいたい、そんな願いを持って本書を編集・執筆しました。皆さんの疑問に答える形式で、ペースメーカーをはじめとするデバイス治療を網羅していきます。興味のあるところから読み進めてください。読み終わったあなたは、すでに新人の域を超えて、エキスパートです。もちろん、新人に限らず、循環器内科外来やカテ室で活躍するナースの皆さんにもぜひ読んでもらいたいと思います。近い将来、読者の中からデバイス専門ナースがうまれることを夢みています。2017年11月 森島逸郎はじめに

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