6循環器病棟ってどんなとこ?1生命を維持するために最も重要な臓器である心臓。そんな心臓に疾患を抱える患者さんを受け入れる病棟では、どんな検査や治療をするのでしょう?まずはじめに、循環器病棟の特徴について紹介します。こんな患者さんがいます1章心臓をとりまく血管(冠かん動どう脈みゃく)が閉塞すると、そこから先の心筋に血液が流れなくなります(虚きょ血けつ)。酸素や栄養が届かなくなった心筋は死んでしまいます(壊え死し)。その状態を心筋梗塞といいます。症状は?前胸部にしめつけられるような突然の胸の痛み、左あご・左肩・腕・背中・胃に広がるような痛み(放ほう散さん痛つう)があります。痛みは30分〜数時間にわたって持続します。急激な心機能の低下による血圧低下から、ショック状態となったり、心室細動や心不全状態をひきおこす危険があります。心筋梗塞の患者さんP.18冠動脈が動どう脈みゃく硬こう化かによって狭くなり、血流が減少して、心筋が一過性に虚血となる状態を狭心症といいます。イメージとしては心筋梗塞の一歩手前の状態です。症状は?心筋梗塞と同様に突然のしめつけられるような胸の痛み、左あご・左肩・腕・背中・胃に放散痛があります。痛みは3〜5分ほどで安静にしていると治まります。動どう悸きや喉のどの違和感を感じることもあります。狭心症の患者さんP.18狭心症狭くなる心筋梗塞詰まる血栓ニトログリセリンが効かないニトログリセリンが効く壊死した心筋新人さんの成長は先輩にとってもすごくうれしいよ。いつも見守っています。
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