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 新人ナースにとって、循環器は難しいと思われているようです。学生時代に循環器についてひととおり学び、検査や治療についても講義を聞いたはずです。それなのに、どうして循環器は難しいと思うのかを私なりに考えてみました。多くの書籍では、検査所見や治療のしかたを載せていますが、所見の読み方や治療の実際は文章で記載されており、読んでもピンとこなかったのかもしれません。このような現状を打破すべく、メディカ出版の『ちびナス』シリーズにおいて、循環器の“いろは”をわかりやすくまとめることにしました。編集におけるコンセプトは、長い文章はできるだけ避け、目で見てわかるように図やシェーマを用いて解説することです。まずは解剖と生理、そして病態を視覚的に理解しやすいように示し、そのうえで検査と治療の実際をナースの視点を含めて簡潔にまとめました。 循環器に対するアレルギーを解消したいと思っているナースは多いと思います。まずは基本の基本からおさえ、循環器が好きになっていただければ、企画した者として本望です。2018年7月池田隆徳ナースのみなさんへ

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