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術前管理のポイント8はじめての消化器外科看護術前の評価と情報収集患者の全身状態や栄養状態,また家族の介護力や退院後の環境など,患者の全体像の情報を収集しておくことで,術後のリスク管理や退院指導に生かすことができます.全身状態の評価食事の摂取状況●食欲の有無や変化●1日の食事回数 ●食事形態●体重の減少 など患者の基礎的なデータ●年齢 ●性別 ●身長●体重 ●血液型 など口腔の状況●口内炎や歯の欠損の有無●摂食嚥下状況 など既往歴や体調の状況●糖尿病などの生活習慣病の有無●発熱・嘔吐・下痢の有無●化学療法や放射線治療の既往●持参薬の確認 など呼吸機能●SpO2 ●胸部X線●呼吸音 ●COPD●気管支喘息の有無 など循環機能●心エコー ●心電図●心胸郭比 など消化器症状●腹痛 ●便秘 ●下痢●嘔吐 ●下血 など身体機能●認知レベル ●ADL●日常生活状況 など◎とくに注意が必要な患者とは●●化学療法や放射線治療を受けている摂食障害や消化不良,放射線,腸炎などの可能性がある➡下痢によって水分や電解質が失われるため,体力低下や栄養不良の可能性がある➡●●発熱・嘔吐・下痢を繰り返している低栄養状態になりやすく,術後の回復に影響する➡●●食欲減退によって食事摂取量が極端に減少している家族の介護力と退院後の環境●家族構成 ●キーパーソン ●家族のADLや介護力 ●患者や家族の不安 ●退院後の環境 ●社会的サービス使用の有無 など
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