T190240
13/14

9第部1主な疾患とその看護上部消化管1食道がん1[食道がんの特徴] ● 食道は気管に隣接しているため,気管や気管支と交通(瘻孔化)することがある ● 血行性転移(肺・肝臓・骨など)や播種性転移(腹膜や胸膜など)も起こる ● 嗄声や胸部痛などは,直接浸潤以外に転移リンパ節による圧迫によっても出現する[症状と分類] ● 表在がんの場合は75%が無症状 ● 自覚症状としてはつっかえ感・狭窄感・嚥下困難といった狭窄症状が主 ● 進行すると反回神経麻痺による嗄声や咳嗽,血痰が現れる転移胸部食道がんリンパ節胸部食道のがんは腹部や頸部のリンパ節にも転移するリンパ管が豊富でありリンパ節転移が起こりやすい深達度粘膜固有層(LPM)粘膜上皮(EP)固有筋層(MP)外膜(AD)粘膜筋板(MM)粘膜下層(SM)LPM早期食道がんリンパ管血管表在食道がん進行食道がんEPMPADAI周辺臓器への浸潤SMの下1/3MMSM1SM2SM3SMの中1/3SMの上1/3

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る