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2リスクに気がつく力をつけよう では早速ですけれども、始めていきましょう。1〜3時間目のテーマは「手術患者のリスクを洗い出そう」です。 ここで皆さんに身につけてもらいたい力は、リスクのある患者さんなのか、そうではない患者さんなのかという違いに気づく力です。これは最初に外来で診たときにもそうですし、入院患者さんが病棟に入ってきたときも同じです。「この患者さんはすごく元気だから、まずは特別な気遣いをしなくてもいいな」と考えるか、「この方はいろいろリスクを持っているので、気配りが必要な患者さんだな」というふうに考えるか。このあたりに気づく力をつけてもらいたいです。具体的な患者さんを想定しながら考えていきましょう 想定するのは、手術のために入院してくる胃癌の患者さん。あなたはこの患者さんの担当になりました。看護師としてのあなたの目標、あるいは病棟や病院としての目標は、この患者さんにベストな経過で退院してもらうことですね。がんの進行具合とかそのあたりは、医療チームの力ではどうしようもないことでもあります。だから看護師さんには、できることとして、手術をした後の合併症を可能な限り減らせるように、考えうる限りの手を全部行っておいてもらいたい。それを順番に考えていきたいと思います(図1-1)。①患者さんがやって来た!あなたは何をみますか?

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