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31時間目 手術患者のリスクを洗い出そう〜生活習慣リスク編〜  患者さんについて見てみましょう(図1-2)。70歳くらいの男性です。黒色便の検査で胃カメラをしたところ、進行胃癌が見つかりました。そこで、幽門側胃切除術を行うことになりました。 既往歴としては、狭心症(ステント治療)をしていて、COPDがあって、糖尿病があってという感じです。「なるほど〜」という感じですね。できたらこのあたりで、「この既往歴があるなら、これに注意しないといけないな」「これはどうなのだろう?」という、おおよその予測をつけてもらえればと思います。例えば、COPD、糖尿病と言われたら実際に担当したときにどんなことに注意をすればよいか、順を追って考えていきましょうベストな経過で退院図1-1.胃癌患者さんの看護目標症例:70歳、男性主訴:黒色便現病歴:黒色便の精査のため胃カメラ施行3型進行胃癌の診断で幽門側胃切除予定既往歴:狭心症(ステント治療)、COPD、糖尿病身体所見:肥満内服薬:血液をサラサラにする薬、アレルギー薬喫煙・飲酒:20本/日×50年、ビール1本/日薬剤アレルギー:なし図1-2.患者情報

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