6脳卒中とは、「脳に卒然として中あたる」と書きます。つまり、“突然倒れる脳の病気”という意味です。脳卒中は脳の血管障害です。脳の血管が破れる「出血性」と、脳の血管が詰まる「虚血性」に分かれます。出血性脳卒中には、脳出血、くも膜下出血があります。虚血性脳卒中には、脳梗塞があります。おもな脳出血は、動脈硬化などによって血管がもろくなり、さらに高血圧によって血管に圧がかかって破れ、脳の中の血管で出血が起こった状態です。脳出血の原因は、高血圧によるものがもっとも多く、その他は脳のう動どう静じょう脈みゃく奇き形けい、もやもや病、脳のう動どう脈みゃく瘤りゅう、血けっ管かん腫しゅ、脳のう腫しゅ瘍ようなどがあります。血管が破れて血液が流れ出すと、止血作用がはたらきますが、これによって血の塊かたまりができてしまいます。血の塊を血けっ腫しゅといいます。血腫が大きくなると、正常に機能している脳を圧迫したり、頭の圧力が高まったりして、脳のはたらきを鈍らせてしまいます。出血性脳卒中:脳出血の患者さんp.28脳神経外科病棟ってどんなとこ?1脳はヒトの活動をコントロールする大切なところです。脳神経外科病棟は、病態がむずかしそうで、術後管理が大変そうなところって思います?何を勉強したらよいか困っている方、まずはページを進めてみませんか?こんな患者さんがいます1章脳出血脳血管が破れて出血する脳の模型が病棟にあれば活用しよう。立体的にみると脳の構造がイメージしやすいよ。
元のページ ../index.html#6