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 脳神経疾患医療で結果を出すためには、質の高いチーム医療が求められます。治療を終えた患者さんが手術室や血管撮影室から戻った瞬間、チームの主役は医師からナースのみなさんに交代します。病棟で、最も長い時間近くにいて、最も頼りにされる存在だからです。その期待に応えるには、押さえておくべきポイントがあります。目の前の患者さんの脳の状態は外から見ることができません。従って神経症状や画像などから、患者さんの脳の中で何が起こっており、何が起こる危険性があるかについて、前もって予想した上で接することが重要です。脳神経疾患看護にまだ慣れていないナースのみなさんが、ポケットから取り出して確認でき、小さくても頼りになる味方を目指して今回の『ちびナス脳神経』をまとめました。ボロボロになるまで使ってください。 この『ちびナス脳神経』の特徴は、脳神経分野の最新知識に基づいて、項目ごとに吹き出しの中に現場で役に立つエッセンスを盛り込んだ点です。この小さな一冊が、チームの主役であるみなさんの脳神経疾患看護のステップアップに少しでもお役に立てましたら幸いです。2018年9月久保道也ナースのみなさんへ

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