作用時間:半減期は腎機能に反比例し1〜36時間程度。適応:術中・術後・外傷後および薬物中毒時の急性腎不全の予防および治療する場合。頭蓋内圧降下および脳容積の縮小を必要とする場合。眼内圧降下を必要とする場合。禁忌:急性頭蓋内血腫のある患者(頭蓋内圧により一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることがある)。慎重投与:脱水状態では利尿作用により症状悪化の可能性がある。また腎機能障害患者に使用すると血漿浸透圧が上昇し、循環血液量が増加することにより、急性腎不全を起こすことがある。高齢者への投与は一般に生理機能が低下していることが多く、副作用の発現に注意し、慎重に投与する。作用:浸透圧利尿。副作用:急性腎不全、電解質異常(代謝性アシドーシス、高K血症、低Na血症)。薬価:20%300mL/瓶454円。投与管理のポイント①濃グリセリンと同様に急速投与が必要であり、100mL/3〜10分(300mLを9〜30分程度)で投与することにより効果を発揮する。通常は5〜15mL(1.0〜3.0g)/kg、ただしD-マンニトールとして1日量200gまで。②投与後に脳浮腫が改善した後、再度増悪するリバウンド現象があるので、脳浮腫を一過性に改善させるために使用される。おもに脳浮腫に対する外減圧術の効果を予測するのに使われたり、外減圧術が予定されている患者に4.4. 一般名D-マンニトール商品名:マンニットール、マンニットTマンニットールS注射液24
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