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浸透圧利尿薬第3章対して術前に使用したりする。③高浸透圧の輸液を急速投与することで循環血液量が増えことにより心負荷がかかるため、投与後には喘鳴や酸素化低下など起こらないか注意して観察が必要である。適切に効果を発揮するために急速投与を行う必要がある。投与後リバウンド現象が起こる。心不全に注意が必要。❶❶❷❷❸❸(長尾洋一郎)グリセオールとマンニトールの使い分け グリセオールはマンニトールより頭蓋内圧効果開始時期が早く、効果の持続時間も6時間と長い。またグリセオールは脳内で代謝されるが、マンニトールは脳内での代謝はなく、ほとんどが腎臓から排泄される。 マンニトールは、グリセオールよりリバウンド現象 (投与後に脳実質に残った浸透圧物質により頭蓋内圧が再度増悪する現象)を起こしやすい。そのためグリセオールは生命にかかわる可能性がある脳浮腫に対して投与し、マンニトールは開頭減圧術を控えている場合、そこまでの時間稼ぎに使われることが多い。疾患別の薬1部25

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