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8リハビリナース別冊わが国の脊髄損傷の特徴疫学(高齢化と重度化) 脊髄損傷者の医療に携わる際には、脊髄損傷の特徴を把握しておく必要があります。わが国では過去2回の全国調査が行われています1、2)。 第1回の全国調査(1990~1992年)1)では、発生頻度は人口100万人あたり年間40.2人と推計され、全体の75%が頸髄損傷者で、受傷時の年齢は20歳と59歳にピークをもつ二峰性の分布を示しました(図1)。原因は、交通事故がもっとも多く(43.7%)、転落(28.9%)、転倒(12.9%)が続きます。この調査が、全国的な発生頻度を出した唯一のものです。第2回の全国調査(2002年)2)では、前回よりも高齢化していることが明らかとなりました。 現在、労災病院関連施設がリハビリテーション(以下、リハビリ)治療を施した外傷性11基礎知識1脊髄損傷者のリハビリテーション例数頸髄損傷胸腰髄損傷受傷時年齢250200150100500969080706050403020100図1脊髄損傷者の年齢分布Shingu, H. et al. A nationwide epidemiological survey of spinal cord injuries in Japan from January 1990 to December 1992. Paraplegia. 33(4), 1995, 183-8.より改変
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