1患者がみえる新しい「病気の教科書」かんストテキ整形外科1章整形外科の総論2章骨 折3章脊 椎4章肩関節5章肘関節・手関節・手指6章股関節7章膝関節8章足部・足関節9章関節リウマチ10章骨粗鬆症11章骨・軟部腫瘍12章整形外科の合併症13章整形外科関連感染症 整形外科は、「うんどうき44444外科」です! 「何、それ?」って思ったでしょう。ピンときませんね。 「しょうかき外科」と言えば、みなさんピンときますよね。そうです、「消化器外科」ですね。でも、この用語もすぐに受け入れられたわけではないのです。「しょうかき」と聞いて、一般の人が最初に思いつくのは「消火4器」のほうだったんです。近年の健康ブームで、テレビ番組などで「消化器」という用語が多く使われるようになり、医療関係者以外の人にも受け入れられて、消化器外科や消化器内科は一般用語として誰にでも伝わる用語になりました。 「うんどうき」は、残念ながら、まだそこまでポピュラーになっていません。たぶん、「うんどうき」と聞いても、「新種のダイエット機器? 健康機器?」っていう人が多いのかなと思います。「うんどうき」は「運動器444」です。 では、運動器とはなんでしょうか? 日本整形外科学会のホームページ(http://www.joa.or.jp/public/about/locomotorium.html)には、次のように出ています(2019年現在)。 『運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称です。運動器はそれぞれが連携して働いており、どのひとつが悪くても身体はうまく動きません。また、複数の運動器が同時に障害を受けることもあります。』 では具体的に、どんな部位を扱う科が整形外科(運動器外科)でしょうか? それは内臓以外、首から下全部です! すごく範囲が広いと思いませんか? ただ、やみくもにすべてを学ばないといけないわけではありません。むしろ、それほどの労力をかけて学んでも、臨床の現場ですぐに使える生きた知識になっているかは疑問です。 本書では、「覚えられる」を合言葉に、膨大な整形外科の知識のなかから大事なポイントだけに絞って紹介していきます!整形外科とは
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