302080390
3/10

整形外科病棟にようこそ!この本を手に取られた方々の多くは、新卒で整形外科病棟に配属になった方、または異動で整形外科病棟に配属になった方でしょう。私たちは、まさしくそんな方々にこの本を手にとってほしい、と考えながらつくってきました。大阪病院は前身である大阪厚生年金病院の時代から、つねに整形外科中心の病院です。それは昭和27年(1952年)、整形外科疾患やリハビリテーションを目的とした病院として開設されたときからで、その後も整形外科を中心に発展してきました。現在565床ですが、そのうち整形外科が120床を占め、13ある病棟のうち3つが整形外科の病棟です。そんな経緯を背景に、整形外科の看護も同様に発展してきました。当院看護部は“地域住民の健康で幸福な生活を支える看護”の理念のもと、地域住民のニーズに応えること、患者の生命の尊厳と権利を尊重すること、チーム医療や看護の質を向上すること、自己啓発や看護研究を推進することなどの方針を掲げています。実際に現場の一人ひとりが、つねに患者さんの立場に立って寄り添う看護を目指し、人材の育成や看護の質の向上に力を入れています。またチーム医療も活発で、褥瘡対策や感染予防、安全対策など、多職種と協働しながら高度で安全な医療の提供を続けています。整形外科病棟の看護師は、こうした医療・看護の日々の研鑽を基盤に、疾患や治療の特殊性に合わせ、整形外科看護を実践してきました。今回、このような当院の整形外科看護の基本を1冊の本に集約するお話をいただいたことは、これまでの復習や振り返りをすることで、私たちにとっても看護の必要性や根拠を今一度確認できるよい機会となりました。さらに、整形外科病棟に配属になった新卒看護師や異動してきた方々の看護に、また新卒看護師の教育の任に当たる皆様の教材に、役立つ1冊になれば幸いです。2018年11月独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪病院 看護部 副看護部長 古田由美子『整形外科に配属ですか?!』を手にしていただいたみなさんへ

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る