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6整形外科の患者さんは話し好きな人が多い印象です。リハビリに意欲的に取り組めるように励ましたりすることで、コミュニケーション力が身につきます。整形外科病棟ってどんなとこ?1整形外科病棟に配属された看護師さん、ようこそ!整形外科ってどんなところ? そんな疑問に、まずは整形外科に入院する患者さんのことと、看護師がどのように働いているか、からお答えします!章整形外科は、骨ほね(こつ)、軟なん骨こつ、筋きん、靱じん帯たい、神しん経けいなどの疾しっ病ぺいや外傷が対象です。脊せき柱ちゅう・脊せき椎つい、骨こつ盤ばん、上肢(肩、肘、手、手指)、下肢(股、膝、足、足趾)など広範囲に及び、多数の専門分野に分かれます。運うん動どう器きとは骨、関節、筋肉や神経などが連携して身体を動かしている仕組みです。運動器のどれかひとつが悪くても身体はうまく動かなくなります。整形外科の治療の目的は運動器の機能の回復です。年齢層は新生児、小児、学童から成人、高齢者まで幅広いです。人口の高齢化に伴い、変へん形けい性せい膝ひざ(しつ)関かん節せつ症しょうや脊せき柱ちゅう管かん狭きょう窄さく症しょうなどの変性疾患、大だい腿たい骨こつ頚けい部ぶ骨こっ折せつなどの骨こつ粗そ鬆しょう症しょうを基盤とする骨折などが増えています。運動器の障害のために移動機能が低下した状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」とよびます。1整形外科は治療部位が広範であることが特徴です脊椎を扱う「脊椎外科」上肢を扱う「肩関節外科」「肘関節外科」「手の外科」下肢を扱う「股関節外科」「膝関節外科」「足の外科」スポーツによるけがや障害を扱う「スポーツ整形外科」関節リウマチを扱う「リウマチ」腫瘍を扱う「骨・軟部腫瘍」骨粗鬆症などを扱う「骨代謝」 など整形外科のおもな専門分野2整形外科病棟にはこんな患者さんがいます運動器の疾患で入院しています骨神経筋肉靭帯関節軟骨上   肢下   肢脊椎・椎間板脊 髄頚 椎胸 椎腰 椎椎間板骨 盤足・足指股膝肩肘手・手指広範な治療部位公益社団法人日本整形外科学会.“整形外科とは”.http://www.joa.or.jp/edu/peculiarity/peculiarity_01.html(2018年8月31日閲覧)

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