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整形外科病棟ってどんなとこ?9章1特に注意!股関節の術後は脱臼予防の姿勢をとる必要があります!手術直後退院前手術翌日以降退院後外来・在宅●この時期はADLの向上、拡大に向けた援助が重要です。バイタルサインと疼痛に注意しながら離床をすすめます。●点滴やドレーンが抜けないように注意が必要です。装具を装着していたり、車椅子や歩行器を使用する場合は、正しく装着、使用できているかを観察します。●術後すぐには思うように動けないことが多く、転倒の危険性が高いので、十分に注意します。●術前に立案したリハビリ計画に沿ってリハビリが開始されます。PT(理学療法士)が行うリハビリの内容や進行について情報を把握、共有しながら、病棟内での食事や排泄、入浴などが安全にできるように援助します。● 退院が決まっても、退院後もリハビリが必要だったり、装具装着の継続が必要な患者さんが少なくありません。退院後の生活についての指導は重要です。● 転院してリハビリを継続したり、在宅で社会資源を活用することが必要な場合もあります。入院前や入院中から情報を得て、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどと連携を密にとり、退院前にカンファレンスを開催するなど、円滑にサービスが提供されるように準備をします。● 退院後は、定期的に外来を受診し術後の経過をみます。退院時に看護サマリーを記入し、継続看護ができるように外来看護師や転院先の看護師へ情報の提供をします。● 必要時はケアマネジャーや訪問看護師と情報を共有し、退院後の居宅訪問も行うことがあります。● 手術直後は全身状態の管理を行い、異常の早期発見に努めるとともに、疼痛などの苦痛の緩和に努めます。意識レベル、バイタルサイン、点滴、硬膜外カテーテル、バルンカテーテルなど、留置されているチューブ類とドレーンの管理をします。● 患部や患肢の安静と固定を保持しながら、肢位を調整します。神経障害や深部静脈血栓の予防と早期発見のための観察をします。移乗や移動は安全・安楽に行い、転倒させません。「さすが整形外科の看護師さんは違う」と感心されます。ケアを受ける場所によって担当する看護師も異なりますが、情報がとぎれることなく、継続した看護の提供が求められています。ケアのポイント排

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