整形外科が扱う範囲は他科に比べて大変広く、最初はとても複雑で混沌としているように感じるかもしれません。この『ちびナス整形』では、広い守備範囲の中から特にみなさんが遭遇する機会の多い一般的な疾患について解説してあります。患者さんと話をし、患者さんを観察しながら、この本をめくっておおまかな疾患概念、治療概念をつかんでいただけたら幸いです。 しかし、整形外科のどの疾患においても、整形外科治療の目標が日常生活における運動器機能の改善にあること、術後急性期は全身状態の他に神経障害、血管障害への注意が必要であるという上記原則は同じです。このことを念頭に、一日も早く整形外科のエキスパートナースになっていただきたいと思います。2018年9月根尾 昌志
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