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12頭頸部がんの看護岩井 美世子1頭頸部がんの特徴頭頸部がんとは、顔面から頸部に発生するがんの総称です(図1-1)。範囲は脳の下から鎖骨までで、脳、脊髄、目の病気は含まれません。1発生頻度・病理組織型頭頸部がんの発生頻度は、2020年、地域がん登録による推定値(国立がん研究センターがん情報サービス)によると、すべてのがんの5%程度です。発生部位には、鼻、口、咽頭、耳、顎などの器官が密集しており、それらの機能にさまざまな障害も生じます。頭頸部がんの病理組織型は、扁平上皮がんが最も多く、約90%以上を占めています1)。そのほか、唾液腺や甲状腺から生じるがん、リンパ組織から生じる悪性リンパ腫があります。頭頸部領域に発生する肉腫もあります。図1-1 頭頸部がんの種類上咽頭甲状軟骨(喉仏)甲状腺甲状腺がん(第2章6参照)大唾液腺がん ・耳下腺 ・顎下腺 ・舌下腺小唾液腺がん上顎洞がん(第2章12参照)鼻腔・副鼻腔がん篩骨洞がん上咽頭がん(第2章8参照)中咽頭がん(第2章9参照)下咽頭がん(第2章10参照)喉頭がん(第2章11参照)舌がん(第2章7参照)口腔底がん歯肉下顎がん頰粘膜がん中咽頭がんの一部口唇がん気管耳下腺鼻腔口腔舌舌中咽頭下咽頭上歯肉下歯肉上口唇下口唇頰粘膜舌口蓋垂軟口蓋硬口蓋声門上部声門上部喉頭声門下部声門声門

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