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2外来看護の特徴 我々人間が生命活動を維持していくためには,内部・外部環境の変化や異常など様々な刺激を素早く感じ取り,適切に対応していくことが必要である.あらゆる刺激を情報として受容するアンテナの役割をしているのが感覚器である. なかでも,耳鼻咽喉科領域は,音・におい・味などの外部環境を感じ取る感覚機能と,それらの刺激を受容し,神経を介して適切に調整して自分の意思を言葉として表現する自己表現機能を持ち合わせている.つまり,これらの機能は,自らの生命の安全を維持し,他者とのコミュニケーションを円滑に行う役割を担っており,これらの機能障害は,身体的・精神的苦痛に加え,社会とのつながりにも影響を及ぼし,時に生命維持の危機にまで陥ることがある. 外来では,来院した患者の問診を元にトリアージを行い,医師と協働しながら適切なタイミングで処置を提供することが看護のポイントとなる.外来看護師の役割 外来には,何らかの症状により身体的・精神的苦痛を抱えた患者が,早急な回復を求めて来院されることが多い.そして,治療の開始に伴い,患者自身が自己管理能力を発揮して服薬や鼻洗浄,手術や化学療法・放射線療法に臨んでいく必要がある. 外来看護師の役割は,これらの治療過程において,患者が疾患を理解し治療に積極的に参画しているかを把握し,個別性のある看護実践を通して信頼関係を構築したうえで,患者自身が自己管理できるように日常生活を調整し,支えることである.12外来看護師の役割自己管理1外来での看護
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