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「検査室からパニック値が届いた」「困った! 」「勉強しておけばよかった(汗)」「教えて!!! 前川先生」 検査は専門技術と知識を持った医師や臨床検査技師の手で行われていますが、ナースにとっても検査の情報に触れる場面は決して少なくありません。実際、医療現場では「検査のことは専門外だからわかりません」ではすまされないでしょう。 1章の「これだけは知っておきたいパニック値」では、勉強しておけばよかったと慌てないために、パニック値の読み解きかたと対応についてチャートでわかりやすく解説しました。患者さんの生命に直結するため即対応が必要な検査について網羅しています。 2章の「疾患別検査値の読み解きかたと対応」では、日常よく遭遇する炎症、感染症、糖尿病、肝疾患など14の疾患について事例を提示しました。 この事例を元に一緒に考えていただくために「考えてみよう」、「この事例をどうみる?」に考えかたのポイントを示しました。またこのような事例での注意点を、「ナースが気を付けるポイント」にまとめています。そしてもう少し知識を深めたい方は、診断に必要な検査などを盛り込んだ「+αの知識」も読んでください。 質の高い検査データを得るにはナースの協力が絶対必要です。 1章の「正しい検査データの採りかた・読みかた」には、事例とデータを提示し解説しました。また近頃、POCT(ベッドサイドでの迅速検査)も行われるようになりましたので、ポイントを取り上げています。これは、ナースの実力が即データに反映します。 ナースが検査データから患者さんの状態を考える。それを看護業務に活かす。すなわち、医療のレベルアップに貢献する。この流れの上に、本書が少しでも役立つことになればと願っています。2011年8月前川芳明はじめに
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