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10Smart nurse Books 06これだけは知っておきたい「パニック値」 パニック値って何? 本来の「パニック値」は、生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示す異常値ですが、ただちに治療を開始すると救命し得る値です。 また、「極異常値」とは統計的に出現頻度が0.5〜1%未満のデータのことです(厳密な定義はありません。また、施設により設定値は異なります)。 本書で取り上げるパニック値とは、本来の「パニック値」と「極異常値」とを併せた概念で用いることにします(図1)。 パニック値が届いた! さあ、どうする? 検査室からパニック値が届いたら、ナースはどのように対応すればよいのでしょうか? まず、すべての検査データをみて、どの項目がパニック値であるかを判断します。 医師には、たとえ処置中であったとしても確実に伝えることです。次にパニック値以外にも必要なデータはないか判断します。例えば、関連項目のデータを伝えることは、病態を判断するうえで重要なことです。また、パニック値そのものの信頼(誤報告でない)を高めることにもなります。緊急事態では、医師がしっかりとデータをみていないかもしれません。医検査データ極異常値:出現頻度が0.5~1%未満[パニック値]例:低血糖値図1 本書でのパニック値の定義
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