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12はじめての救急看護救急医療と看護師の役割●救急患者の多くは脱衣し,高体温・低体温となっている場合もあります.よって,患者の状態に応じて救急処置室の室温を調整します.室温調整●脱衣が必要とされる場面も多いため,可能な限り閉ざされた空間で診察や治療が行えるようにします.●話し声や音にも注意を払いましょう.患者のプライバシーの保護環境調整●救急患者を受け入れた際に多々問題となることが,患者の私物の紛失です.脱衣した衣類・貴重品類などの所持品管理を明確にしておきましょう.患者私物の紛失これも覚えておこう!ホットライン ホットラインは病院の代表電話とは別の救急専用電話で,救急隊からの受信専用となっています.高度救命救急センター,救命センター,救急医療センターなど三次(高度)救急の多くは最初に医師が対応します.その他では訓練された看護師や院内の救急救命士が対応することもあります.●外傷患者においては,救急隊からMISTに沿ってのファーストコールがあります.●ファーストコールでは,重要事項のみ情報伝達し,他のバイタルサインなどは第2報で行います.外傷患者受け入れ要請MIST(ミスト)●医師が対応する場合,医師の判断を直接救急隊員に伝えられることができるため,素早く救急医療,応急措置等を実施できます.●一般電話との回線が異なるため,回線が込み合ってなかなか通じないということがありません.ホットラインのメリット直通電話受け入れ可否応急処置の指示M:‌‌Mechanism‌of‌injury 受傷機転I:‌‌Injury‌site 損傷部位S:‌‌Sign 現場でのショック状態やロードアンドゴーの適応理由となったサインT:‌‌Treatment 行った処置

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