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8トリアージは重症度・緊急度を予測するもの 昔はコーヒー豆と羊毛で、品質の違いを選別する目的でトリアージが行われました。ナポレオンの時代に、軍隊において傷病者を医学的に選別したことが医学のトリアージの始まりです。 トリアージと最終診断は、必ずしも一致する必要はありません。緊急度の高い疾患をとりこぼさないように選別していけばよいので、オーバートリアージは許容されます(重症を疑って、結果的に軽症でもOK)。一方、アンダートリアージ(軽症と侮って、実は重症だった)というのは許されません。 例えば、「人生最大の突然の頭痛」という訴えを聞いたら、やはりまずはくも膜下出血を疑わないといけません。でも実際にこのような訴えの場合、頭部CTを撮っても本当にCTで異常が見つかるのはたったの1割弱です。これは9割も診断を外していることになります。しかしながら、残りの重症な1割をとりこぼすことがないようにするには、このようなオーバートリアージは許容できます。トリアージミスが訴訟につながることもある 問題です(図1-1)。見逃しで訴訟に発展し、最もお金が動くのってどれだと思います?①そもそも、トリアージって?1時間目 トリアージ総論 ~臨床救急看護診断学とキーワード~
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