T130320
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4 画像強調内視鏡とは、通常観察に用いる白色光以外の特殊な波長の光を用いて観察したり、画像をコンピューター上で特殊処理して観察したりする方法のことです。この方法により、がんなどの病変を認識しやすくし、診断の精度を上げることができます。2画像強調内視鏡最も使用されている画像強調観察はオリンパスのNBIです。NBIとはnarrow band imagingの略で日本語では狭帯域内視鏡とよばれます。白色光にはさまざまな波長の光が含まれますが、特殊フィルターに通すことで、ある特定の波長の光(狭い帯域の光)をつくります。この光を用いて観察を行います。 この光は血管内を流れるヘモグロビンに吸収されやすい(光が吸収され黒く見える)一方、血管以外の組織では光が散乱したり反射したりします(散乱光、反射光として認識できる)。この様子をさらにコンピューター上で処理し、血管とそれ以外の部位のコントラストが明瞭な画像として表示します。食道の観察では、食道がんにみられる増殖した異常血管を認識するのに有用で、画像のように、通常光での観察と比べて、NBIでは病変の領域をはっきりと認識することができます(このように茶色に見える部位のことをbrownish areaとよぶ)。食道以外でも、胃、大腸の腫瘍性病変の発見、診断にも有用です。▲光の色(波長)による反射の違い▲特殊光と画像処理のイメージ▲通常光(A)とNBI(B)での観察の比較キセノンランプOFFNBIフィルタ〈光源ユニット〉〈ビデオプロセッサ〉ONRGB回転フィルタ通常光NBICCDNBI通常光観察モニタAB
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