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血管内治療で用いる際の注意ポイント◦ 気道刺激性が強いため麻酔導入には使用せず、維持のみに使用する。◦ セボフルランと同様に、吸入濃度を増加させた際に急激な呼吸抑制や末梢血管拡張による血圧低下を生じうる。同様に悪性高熱症の原因となる可能性がある。◦ セボフルランと同様に、カテーテルアブレーション、QT延長症候群の患者に対する全身麻酔、脳血管内治療などで神経刺激モニタリングを使用する場合は使用を控え、影響の少ないプロポフォール、ケタミン、フェンタニル、レミフェンタニルなどの静脈麻酔薬を使用する。(p.2「セボフルラン」を参照)(溝渕有助、岩崎達雄)治療前後でナースが気をつけること ●速やかに体内から排泄されるが、セボフルランと同様に投与終了後は悪心・嘔吐、呼吸数、SpO2、呼吸様式、脈拍数、血圧などの慎重な観察が必要である。 ●セボフルランと比較して使用する濃度が高いため、薬液の消費量が多くなり補充が必要となることがある。1章1吸入麻酔薬1章 麻酔関連薬  5

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