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1章1-1これだけおさえる!看護のキホン何で見る? モダリティーの特徴①X線透視装置1.X線透視装置とは? X線を使用し、体の中を透かした(透視)画像をリアルタイムで見ることができるため、針・ガイドワイヤー・カテーテルなどの進み方を確認することができる装置です。 血管撮影時には血管が見やすくなるようDSA(digital subtraction angiography:デジタル減算血管造影)機能を用います(図1)。 ほかにも、ロードマップ(あらかじめ血管造影した画像を、透視画像に重ねることで血管の走行を見やすくする機能)などの画像支援機能があり、IVRを行いやすいように工夫されています。近年、CT画像と同様の像が得られるコーンビームCTも普及しています。モダリティーの特徴 キホン早見帳 モダリティー(modality)とは画像診断装置のことである。IVR(interventional radiology:画像下治療)は画像診断装置の画像で体の中を見ながら治療を進めるため、使用するモダリティーの特徴を理解しておくことが大切である。モダリティーは単一あるいは組み合わせて用いられる。主に使用するモダリティーは①X線透視装置 ②超音波(エコー)装置 ③CT装置 ④MRI装置の4つである。①X線透視装置 本書に挙げられているIVR全てにおいて使用される装置。X線を使用し、体の中を透かした画像を見ながら、針やカテーテルなどを進めていく。②超音波(エコー)装置 経皮的に針を刺して行うIVRではほぼ使用する装置。放射線被曝がないのが特徴である。③CT装置 X線を使用し、身体の断面を撮影する装置。④MRI装置 X線は使用しない。強い磁石と電磁波を使用し、体内の状態を画像にする装置。強い磁場で行われ金属の持ち込みはできないため、特殊な機材が必要となる。IVRで使用するMRIはトンネルタイプではなく、オープンタイプである。8

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