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ICUに配属と決まって、希望された方もそうでない方も「ICUって、どんなところだろう?」「何もわからない私が配属されてだいじょうぶだろうか」と大きな不安が押し寄せてきていませんか?ICUではさまざまな病態の重症な患者さんが多く、点滴やドレーンなどたくさんの管がつながっていて、いろいろな医療機器に囲まれている、24時間気の抜けない大変なところというイメージを抱いているかもしれません。しかし、ICUでも「診療の補助と日常生活の援助」という看護の基本は変わりません。患者さんが日常生活を営むのに不足している部分の援助という点は、一般病棟での看護と同じです。一般病棟と違うことは、患者さんは病態や周術期・術後の疼痛、さまざまなラインや医療機器に囲まれている環境にいる点です。そんな環境下で患者さんの精神的フォローやベッド周囲の環境整備、体位変換や清潔ケアや排泄方法などの生活援助から精密な生命維持機器の管理までを幅広く行うのが、ICU看護の特徴です。また、ICUの看護師は、患者さんの表情やバイタルサインデータにより得られる生体情報から今起きていることを考え、水が飲みたい、痛い、苦しいなどをキャッチして、医師とともにその対応を検討することが求められます。そのために患者さん個々の病態や治療に必要な専門的知識、高度な看護ケア技術がより必要になってきます。本書では、新しくICUへ配属となった新人看護師のみなさんを対象に、ICUでの看護を実践していくうえで必要な患者さんの疾患・病態の理解、その治療や観察のポイントなどについて、先輩であるICUのエキスパート看護師のみなさんがわかりやすく解説しています。はじめてICU看護を実践する新人看護師のみなさんの入門書として、本書が日々の臨床に役立つことを心より願っています。2019年9月著者を代表して 背戸陽子『ICUに配属ですか?!』を手にしていただいたみなさんへ

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