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YORi-SOUがんナーシング2019年別冊 21これだけは押さえておきたい 看護の要点対象疾患・病態WHO三段階除痛ラダーにおいて、第二段階以上の鎮痛薬が必要ながん患者使用前の確認事項持続痛の程度を確認する内服は可能かを確認する副作用・相互作用に対する治療・看護便秘に対しては便秘治療薬を同時に開始する悪心が出現する際には、制吐薬を併用する眠気が強い場合には薬の減量、中止などを考慮する患者アセスメントの注意点持続痛と突出痛のアセスメント服薬アドヒアランス患者指導の注意点定期的に服薬する「痛み日記」などを用いて、痛みの評価を行う突出痛の際には、レスキューを早めに服用する眠気が強い場合にはすぐに相談するように指導するが十分でないことが疑われるので、1日の投与量を増量するか投与間隔を短くするなどの調整が必要です。患者指導決められた時間に服薬すること、錠剤を分割したり嚙み砕いて服薬しないように注意する必要があります。また、突出痛に対しては、レスキュー薬をきちんと使えるように指導する必要があります。文献1)Caraceni,A.etal.Useofopioidanalgesicsinthetreatmentofcancerpain:evidence-basedrecommendationsfromtheEAPC.LancetOncol.13(2),2012,e58-68.2)King,SJ.etal.Asystematicreviewofoxycodoneinthemanagementofcancerpain.PalliatMed.25(5),2011,454-70.3)Riley,J.etal.MorphineorOxycodoneforCancer-RelatedPain?ARandomized,Open-Label,ControlledTrial.JPainSymptomManage.49(2),2015,161-72.(大坂巌)オピオイド鎮痛薬:オキシコドン1オキシコンチン®錠、TR錠1第章薬剤のプロファイル用法・用量1日10~80mgを2回に分割し、経口投与頻度が高い副作用眠気、便秘、悪心・嘔吐とくに注意が必要な副作用呼吸抑制、せん妄効果発現までの時間1~2時間定期投与間隔12時間効果持続時間12時間最高血中濃度(Tmax)4時間血中濃度半減期(T1/2)6時間鎮痛効果投与4812162024(時間)時間と鎮痛効果(イメージ)

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