に関わる専門医療従事者の育成、⑥がん・生殖医療の技術革新、が挙げられています。がん治療医と生殖医療を専門とする医師のみでは、より良いがん・生殖医療の提供は難しく、本領域では看護師、心理職、薬剤師、遺伝カウンセラー、そしてがん専門相談員など、多領域にわたる医療従事者(ヘルスケアプロバイダー)の参画と連携が必要かつ大変重要です。 本書では、より理解が深まるよう多くのイラストを用いました。2章と3章は患者ならびに家族への説明にそのまま使用できるよう構成しています。また4章では、がん患者とその家族の意思決定支援のポイントとヘルスケアプロバイダーの連携をさまざまな事例を用いて紹介しました。1章と5章では、がん・生殖医療の基本的な事柄や生じやすい疑問について解説しています。本書が、ヘルスケアプロバイダー全体で「がんと希望を持って闘う小児、AYA世代がん患者やその家族」を支えるための一助となることを祈念しています。 最後に、本書の執筆者の皆さまに深謝申し上げます。 2019年3月吉日鈴木 直髙井 泰野澤美江子渡邊知映
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