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抗 菌 薬抗 菌 薬する患者の5人に1人が抗菌薬が原因でした2)。また、抗菌薬は小児における薬物有害事象の最も多い原因となっています3)。更に、薬物有害事象を引き起こしているトップ15薬剤のなかで、抗菌薬は7薬剤を占めています4)。このような抗菌薬の有害性を知るだけでも、「抗菌薬を不必要な状況で処方してはいけない!」ということが理解されると思います。 さらに、CDCは「急性咽頭炎」「急性鼻副鼻腔炎」「急性気管支炎」への抗菌薬治療に対して否定的に記述しています5)。「急性咽頭炎」については、A群溶血性連鎖球菌の感染症が抗菌薬を投与する唯一の適応であるにもかかわらず、成人の咽頭痛の僅か5~10%がA群溶血性連鎖球菌によるものに過ぎないとのことです。「急性鼻副鼻腔炎」については、そのほとんどがウイルス性であり、例え、細菌性であっても抗菌薬の効果が保障されるものではないとしています。「急性気管支炎」については、合併症がなけ抗菌薬が必要なことはほとんどない!患者の苦痛に抗菌薬……必要ない!必要ある!必要ない!万が一細菌性かもしれないから…先生のボーナス第1章.抗菌薬を投与してほしくない5つの疾患 11
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