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15The ultimate guideon how to use CDC guidelines1 SSIガイドラインイドラインを公開し、「予防抗菌薬は手術部位が手術中の汚染に曝露する前に投与することによって、手術部位感染を防ぐことが目的である。手術後の汚染によって引き起こされる手術部位感染の予防を目的としていない」と記述しました3)。すなわち、開創しているときに手術部位が細菌に汚染することによって感染が引き起こされるのを防ぐことを目的としているのが予防抗菌薬の役目なので、閉創してから投与することは目的から外れてしまうということです。このガイドラインが公開されて以降、CDC1)および米国外科学会&米国外科感染症学会(American College of Surgeons and Surgical Infection Society,ACS&SIS)のガイドライン4)でも同様の記述がされています。そのため、閉創したら、ドレーンが留置されていていても、予防抗菌薬の追加投与をしません。どの家庭でも自宅に体重計があることでしょう。その目的は「本当は計りたくない自分の体重を測定すること」と思います。子どもの成長を確認するために体重計を利用するという健全な使用方法もあるかもしれません。通常、体重計に乗るときは、ある程度の覚悟をします。まず、体重計に乗る前に気持ちを整理します。おそらく、「今日の体重は○○kg以下であろう」と期待しながら体重計に恐る恐る乗るのではないでしょうか? このとき、予想体重よりも実測値が少なければ安心しますが、予測体重を大きく上回ってしまうとメンタルに落ち込んでしまいます。そのため、年末年始のようにPoint手術室内で閉創したあとはドレーンが留置されていても、予防抗菌薬を追加投与しない。Point ofView3今日の体重、どこまで許せる? 何kgから~何kgまで?

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