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10はじめての糖尿病看護糖尿病とは1型糖尿病●●1921年,カナダのバンティング博士らによりインスリンが発見され,瞬く間に臨床応用された.●●それまで死の病に苦しんでいた1型糖尿病患者にはまさに奇跡の薬となった.●●世界糖尿病デーは,バンティング博士の誕生日である11月14日にちなみ制定された.豆知識インスリンの発見●●膵β細胞の破壊的病変,インスリンの欠乏により発症します.●●通常はインスリンの絶対的欠乏に陥ります(生存にインスリン注射が必要).●●典型例では若年,急性発症とされてきましたが,あらゆる年齢層に起こり得ます.●●日本の発症率は,小児10万対1.5~2.5人/年ですが,北欧などでは小児10万対30~40人/年という国や地域もあります.これも覚えておこう!わが国から報告された1型糖尿病の2亜型①劇症1型糖尿病●●β細胞の破壊がきわめて急激のため,発症まもなく著しい高血糖,ケトーシス,ケトアシドーシスをきたすにもかかわらず,HbA1cが比較的低い.通常,膵島関連自己抗体は陰性.②緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)●●一見2型糖尿病に見えるが,膵島関連自己抗体は陽性で,数年後にインスリン依存状態まで進行するもの.2型糖尿病●●インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす複数の遺伝因子に,過食(とくに高脂肪食)・運動不足などの生活習慣,およびその結果としての肥満が環境因子として加わり,インスリン作用不足を生じて発症します.●●2012年の国民健康・栄養調査では,糖尿病が強く疑われるものは950万人と推計されました.●●糖尿病患者の9割以上は2型糖尿病患者であり,糖尿病患者数の増加は生活環境の変化による2型糖尿病患者数の増加と考えられています.インスリン分泌低下インスリン抵抗性2型糖尿病環境因子(過食,運動不足,肥満,ストレス,加齢)遺伝因子(糖尿病になりやすい体質)

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