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11はじめての糖尿病看護第1章糖尿病とは文献3を参考に作成糖代謝異常妊婦における合併症母体側胎児・新生児側●●糖尿病網膜症の悪化●●糖尿病腎症の悪化●●糖尿病ケトアシドーシス●●流産●●妊娠高血圧症候群●●羊水過多症●●早産●●先天奇形●●巨大児・HFD(heavy-for-dates)児●●子宮内胎児死亡●●新生児の低血糖,高ビリルビン血症,低カルシウム血症,多血症,呼吸障害文献4より引用妊娠糖尿病の定義と診断基準定義妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常診断基準75gOGTT(経口糖負荷試験)において次の基準の1点以上を満たした場合に診断する①空腹時血糖値 ≧92mg/dL②1時間値 ≧180mg/dL③2時間値 ≧153mg/dL文献4より引用母児に大きな影響を及ぼす!国民健康・栄養調査結果05001,0001,5002,0002,5002012200720021997(年)(万人)糖尿病の可能性が否定できないもの糖尿病が強く疑われるもの6906808807401,3208901,100950妊娠と糖代謝異常●●妊娠自体が糖代謝悪化のきっかけになります.●●比較的軽い糖代謝異常でも母児に大きな影響を及ぼします.(右表)●●妊娠中に生じた糖代謝異常は分娩後にしばしば正常化しますが,将来糖尿病を発症するリスクがあります.●●これらのことから,非妊娠時とは異なる診断基準と管理指針が設けられました.◎妊娠糖尿病(右表)◎妊娠中の明らかな糖尿病(空腹時血糖値≧126mg/dL,HbA1c≧6.5%)◎糖尿病合併妊娠(妊娠前にすでに診断されている糖尿病,または確実な糖尿病網膜症があるもの)

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