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9はじめての糖尿病看護第1章糖尿病とは2型糖尿病における「糖の流れ」●●糖尿病では,種々の程度のインスリン分泌低下とインスリン抵抗性が存在します.それによって肝臓,末梢組織におけるブドウ糖の取り込みなどの生体反応に異常をきたし,血糖値の上昇とエネルギー源としての糖の利用障害が生じています.糖尿病の成因と分類Ⅰ.1型糖尿病(β細胞の破壊,通常は絶対的インスリン欠乏に至る) A.自己免疫性 B.特発性Ⅱ.2型糖尿病(インスリン分泌低下を主体とするものと,インスリン抵抗性が主体で,それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある)Ⅲ.その他の特定の機序,疾患によるもの A.遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの●●膵β細胞機能にかかわる遺伝子異常●●インスリン作用の伝達機構にかかわる遺伝子異常 B.他の疾患,条件に伴うもの●●膵外分泌疾患●●内分泌疾患●●肝疾患●●薬剤や化学物質によるもの●●感染症●●免疫機序によるまれな病態●●その他の遺伝的症候群で糖尿病を伴うことの多いものⅣ.妊娠糖尿病文献2を参考に作成糖尿病と糖代謝異常の成因分類糖尿病肝臓肝臓消化管消化管血管血管膵臓膵臓筋肉・脂肪などの組織筋肉・脂肪などの組織④筋肉・脂肪への糖の取り込み③肝臓への糖の取り込み 肝臓からの糖の放出②膵臓からのインスリンの分泌①消化管から血中への糖の流入⑤血糖値は上昇してしまう…ブドウ糖…インスリンインスリン抵抗性インスリン分泌低下文献1を参考に作成

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