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79事例編1第章通院を中断していた2型糖尿病患者第2部夏川さんの変化● 自分の力を信じ、生活に合った食事療法を見出し、自信をもって取り組むようになった。● 「もっと知りたい」と、栄養指導を希望する。  糖尿病の初期では、糖尿病がどのような病気なのかを理解すること、自身の生活に合った療養法を見出すことが、患者にとって課題となります。これらの課題に取り組むとき、医療者との関係性が大きく影響します。患者が医療者に対して否定的な感情を抱くと、治療の中断など好ましくない事態が起こります。Professional Learning Climate(PLC)の概念を知ることは、看護師が患者と良い関係を築くうえでの指針となるとともに、医療者との関係作りにつまずいた患者との関係の立て直しを目指した関わりの参考にもなるでしょう。はじめに★場面3食生活の改善と高血糖の改善を関連づける。教育的関わり技法≪療養行動のフィードバックに関する技法≫4週間後の面接で、昼食や間食で実行した工夫を話す。自ら決め実行したことを認める。アイデアを認め、実行には母親の協力も大切であることを伝える。PLC≪信じる≫≪共に歩む姿勢を見せる≫息子の話に口を挟まず、落ち着いて聴く。PLC≪尊重する≫

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