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11コーチングとは 人と人が考えや感情、態度、行動などをお互いに伝達し合うことを「コミュニケーション」といいます。医療現場においては、医療行為のほとんどがコミュニケーションの上に成り立っているといっても過言ではありません。 たとえば、診察時の医師と患者さん(家族を含む)のあいだにおいては、問診や検査、また、その結果に基づいた診断や治療方針の説明など、絶えずコミュニケーションを交わす場が存在します。同様に、医療スタッフと患者さんとのあいだにおいても、生活・食事・服薬指導、リハビリテーションなど、互いにコミュニケーションを交わしながら、それぞれの専門スキルを活かした医療行為が行われます。また、職場のスタッフ同士や家族、友人などのあいだにもコミュニケーションが存在します。 しかし、自分自身のコミュニケーションが、コミュニケーションをとる相手にとって心地よいものであるかどうか、みなさんは考えたことがあるでしょうか? みなさんのなかには、「相手の何気ない一言で傷ついた!」という経験をもつ人もいるのではないでしょうか? ということは、裏を返すと「自分自身の何気ない一言で相手を傷つけている可能性もある」ということを認識しておかなければなりません。 「人と過去は変えられない」といわれます。しかし、自分自身のコミュニケーションにコーチングを意識して取り入れることによって、相手の意識やモチベーションが高まり、行動を変容させることができます。「意識したコミュニケーション」といわれる「コーチング」には、このような力があるのです。半信半疑の人もいるかとは思いますが、ぜひ、みなさんもこの本で紹介するコーチングスキルを活用し、コーチングの力を体感してみてください。コーチングの起源 コーチングの「コーチ」という言葉は、1500年代に登場したもので、そ患者さんの心をつかむコーチングの基本1日本の医療現場のコミュニケーションはどうあるべきか?第章1
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