302210210
12/14

経口薬えちごメディカル西長岡センター薬局 丸山歩(まるやま・あゆみ)経口血糖降下薬が追加されたが、きちんと薬を飲めていない患者21第章48Aさん:74歳、男性。身体状況<独居前>HbA1c6.5〜7.0%、血圧130/80mmHg前後。<独居後>HbA1c8.6%、血圧160/95mmHg前後。現病歴11年前に脳梗塞を発症し、そのときに2型糖尿病と診断される。麻痺はなし。3年前に妻が亡くなり独居となってから、血糖も血圧も徐々に悪化し、薬剤の変更・追加があった。また院外処方箋を持参した際の保険調剤薬局でのやりとりにも変化がみられた。飲み忘れによる残薬の増加とともに、糖尿病連携手帳の持参忘れも増え、検査結果を覚えていられないために、コントロール状況が把握できない状況になっている。患者背景妻に先立たれ、独居となって3年。週末に息子が様子を見にくるが、日用品の補充程度で疾患コントロールのサポートはない。趣味は釣り。ウオーキングがてら近所の川に出かけることが多い。そこでの釣り仲間との交流もあり、月に1、2回の割合で仲間との食事会を楽しんでいる。年に1回、民生委員やケアマネジャーの訪問はあるが、サービスは使っていない。処方薬<独居前>血糖降下薬:メトホルミン塩酸塩(メトグルコⓇ錠250mg)、1回1錠、1日2回、朝・夕食後。シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビアⓇ錠50mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。カルシウム拮抗薬:アムロジピンベシル酸塩(アムロジンⓇ錠5mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬:ロサルタンカリウム錠(ニューロタンⓇ錠25mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。ADP阻害薬:クロピドグレル硫酸塩錠(プラビックスⓇ75mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。<独居後>血糖降下薬:メトホルミン塩酸塩(メトグルコⓇ錠250mg)、1回1錠、1日3回、毎食後。シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビアⓇ錠50mg+25mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。ボグリボース(ベイスンⓇ0.2mg)、1回1錠、1日3回、毎食直前。カルシウム拮抗薬:アムロジピンベシル酸塩(アムロジンⓇ錠5mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。高血圧症治療薬:オルメサルタンメドキソミル錠(オルメテックⓇOD錠40mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。ADP阻害薬:クロピドグレル硫酸塩錠(プラビックスⓇ75mg)、1回1錠、1日1回、朝食後。患紹者介

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る