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 このたび、薬剤師として、わが国の糖尿病療養指導界で長年指導的な立場でご活躍、ご貢献されてきた朝倉俊成教授が、多くの臨床現場のベテランの先生がたのお力を結集し、現場医療者向けの指導書を編集、執筆されました。本書の最大の特長は、教科書的基本事項にとどまらず(それらのエッセンスもとてもわかりやすくまとまっていますが)、多くの患者さんのケースに即して、具体的かつ効果的な指導方法のコツが含まれている点であります。これらの患者さんのケースやそのやりとりは、実際に臨床現場でよく遭遇する典型的なパターンであり、朝倉先生ならびにベテラン執筆者の先生がたの豊富なご経験を何よりもよく示しているものです。 朝倉先生は、薬学部教授というご多忙なお立場にもかかわらず、現役の糖尿病療養指導士としてわれわれの日常診療現場にお出でいただき、若い医師を含む医療スタッフをご指導いただきながら、ともに診療にあたっている仲間です。「患者さんのために」という先生のご姿勢と思いが結晶化された本書は、糖尿病療養指導に携わるすべての医療者(薬剤師にとどまらず)の参考になるだけでなく、ベテラン糖尿病療養指導士や糖尿病専門医にも多くの気づきを与えてくれるものであり、明日からの臨床で試してみたいと思われるエッセンスを多く含むものだと思います。 本書を活用するかたが増えることにより、わが国の糖尿病療養指導のレベルと患者さんの健康寿命とQOLが向上することを祈念してやみません。2019年7月新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科教授曽根博仁3監修のことば

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