302220521
3/10

はじめに 現在、透析患者さんの診療におきましては、多くの診療ガイドラインが作成されています。わが国でも、一般社団法人 日本透析医学会を中心に、多くの「診療ガイドライン」「診療ガイド」「提言」「基準」が作成されています。 これらの「診療ガイドライン」「診療ガイド」「提言」「基準」では、適正透析、循環器関連合併症、貧血、骨・ミネラル代謝異常などに関する管理基準値・目標値が設定されています。また、臨床検査の項目においては、透析患者さんのみに適応される基準値も少なくありません。透析医療にかかわるスタッフ(医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士など)が、この管理基準値・目標値を共有しておくことはきわめて重要です。この共有により透析医療スタッフ間での円滑な連携・協力が可能となります。また、この円滑な連携・協力により、透析患者さんの愁訴軽減、合併症予防、生命予後改善が可能となると思われます。 本書は、透析診療に重要な項目の標準値(基準値、管理目標値)をポケット版としてコンパクトにまとめ、透析患者さんの日常診療に活用できるよう企画・作成しました。本書が、皆様の日々の診療に役立ち、透析患者さんの愁訴軽減、合併症予防、生命予後改善に少しでも役立てばと思います。 2020年5月友 雅司

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る