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血圧のコントロールに関係するレニンの産生などです。 一般に腎機能は排泄機能を意味しています。いくつかの指標があり、多くは数値で表されます。以下に代表的な腎機能の指標を示します。1.糸球体濾過量 糸球体濾過量(glomerular ltration rate;GFR)は、単位時間に糸球体で濾過される血漿量を表します。腎機能をもっともよく反映しますが、測定が煩雑なため、通常用いられることは少ないです。正常範囲はおよそ70〜100mL/min /1.73m2です。2.クレアチニン クレアチニン(creatinine;Cr)は本来筋肉由来の物質ですが、糸球体で濾過され尿細管でほとんど再吸収や分泌が行われないため、糸球体濾過量を反映した腎機能の指標として用いられます。正常値は、測定法によって異なりますが、おおむね1mg/dL以下で、腎機能の低下とともに値は上昇します。3.推算糸球体濾過量 GFRは測定が困難なため、実臨床ではCrと年齢から算出する推算糸球体濾過量(estimated glomerular ltration rate;eGFR)を用いることが多いです。eGFRは以下の式で求めることができます1)。eGFR(mL/min/1.73m2)=194×Cr-1.094×年齢-0.287(女性は×0.739) ただし、eGFRはあくまで簡易法であり、体格や年齢によっては実際の腎機能との誤差が大きくなることがあります。4.クレアチニン・クリアランス クレアチニン・クリアランス(creatinine clearance;15腎不全と透析導入1腎不全と腎機能第章1

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