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Ccr)は、Crが血清中から除去される程度から腎機能を推定する方法です。Ccrは以下の式で求めることができます1)。Ccr(mL/min)=[Ucr(mg/dL)×V(mL/day)]/[Scr(mg/dL)×1,440(min/day)]Ucr:尿Cr濃度、V:1日尿量、Scr:血清Cr濃度 この方法では、24時間蓄尿をする必要があります。5.Cockcroft-Gaultの式によるCcr Cockcroft-Gaultの式を用いると、Ccrを推算することができます。Ccr=[(140-年齢)×体重(kg)]/[72×Cr(mg/dL)](女性は×0.85) ただし、Cockcroft-Gaultの式により求めたCcrはあくまで簡易法であり、体格や年齢によっては実際の腎機能との誤差が大きくなることがあります。6.シスタチンC シスタチンC(cystatin C;Cys-C)は体内に広く分布する物質で、GFRの低下に伴い血中濃度が上昇します。その値はCrと異なり、年齢や性差、筋肉量に影響されないため、より正確に腎機能を反映します。また、軽度の腎機能障害から値が上昇するため、早期の腎機能障害の発見にも役立ちます。7.尿素窒素 代表的な尿毒素の一つであり、GFRの低下とともに値が上昇します。ただし、性差があり食事量や投薬などの影響を受けるため、純粋に腎機能だけを反映しているわけではありません。 1) 日本腎臓学会編.“腎機能の評価法:成人”.CKD診療ガイド2012.東京,東京医学社,2012,18-21.16

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