302220580
11/12

13別冊バスキュラーアクセスの種類 よく「シャント」といいますが、シャントはバスキュラーアクセスの一部にすぎません。バスキュラーアクセスには「シャント」と「非シャント」があります。 シャントは、チューブを用いて体外で動脈と静脈をつないだ「外シャント」と、皮膚の下で血管同士をつないだ「内シャント」に分けられます。昔は外シャントが使用されていたのですが、血栓を形成しやすいため、その後に考案された内シャントに引き継がれました。現在はシャントといえば、内シャントのことを指します。さらに内シャントは、自己血管を用いた内シャント(arteriovenous stula;AVF)と人工血管を用いた内シャント(arteriovenous graft;AVG)に分けられます。 非シャントには、「上腕動脈表在化」と「透析用カテーテル」があります。バスキュラーアクセスって何?春口洋昭 はるぐち・ひろあき飯田橋春口クリニック院長2「穿刺」とは何かを理解しよう!第章1▲バスキュラーアクセスには「シャント」と「非シャント」があります。シャントには「内シャント」と「外シャント」、非シャントには「上腕動脈表在化」と「透析用カテーテル」があり、それぞれの特徴を知って管理することが大切です。▲前腕内シャントは橈骨動脈と橈側皮静脈を吻合して作製することが多く、その血管走行と穿刺可能な部位を知っておくことが重要です。肘窩内シャントは穿刺可能な部位が限られているため、血管走行を十分把握しておきましょう。▲人工血管移植は、移植方法、種類による違い、穿刺の向き、血流の方向を知って管理することが重要です。Point

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る