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12透析条件の設定(表1) 透析療法は失われた腎臓のはたらきを代行する方法です。わが国でいちばん多く行われている通院血液透析の標準的な週3回、1回4時間前後の透析を念頭において解説します。腎臓のはたらきのうち、おもに、①尿毒性物質の除去、②余分な水分と塩分の排出、③電解質の調節を透析治療で代行します。透析治療では、毎回の透析ごとに患者の症状や検査結果を確認しながら、①貯留している尿毒性物質の除去のため「透析条件」を決めること、②余分な水分と塩分除去のための「除水量」を決めることが必要となります。 老廃物の除去が十分行われるように、透析1回ごとに透析条件を設定します。透析条件とは、①透析膜の選定、②血流量、③透析時間、④透析液流量を設定することです。実際には、維持透析期の患者個々に対して、透析条件は毎回変わるものではなく、症状や検査結果によって、必要な場合に変更することになります。さまざまな研究によって、十分な透析量を確保することが、合併症を防ぎ、生命予後を改善することがわかっています。透析量が十分かどうかの評価の指標は、①1回透析ごとの治療効率(透析量)を測る短 透析条件とは、①透析膜の選定、②血流量、③透析時間、④透析液流量を設定することです。透析量が十分かどうかの評価の指標は、①短期的指標:1回透析ごとの治療効率(透析量)と、②中長期的指標:栄養状態、心血管合併症や透析アミロイドーシス、QOL、生命予後の2つの時間軸で考えます。透析条件を決めるのに必要な検査は何?

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