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13期的指標と、②栄養状態、心血管合併症や透析アミロイドーシス、QOL、生命予後にもかかわる中長期的指標の2つの時間軸で考えます。短期的指標(表2) 十分な透析量を確保しているかどうかを測る短期的指標は、尿毒性物質の代表として血中尿素窒素(BUN)を利用します。透析前後のBUNと透析時間、ドライウエイトから透析量を測る式Kt/Vが考案1)されました。この値が大きいほど、死亡リスクが低下することがわかっています。日本透析医学会のガイドライン2)では、Kt/Vを月1回測定、1.6を目標とし、少なくとも1.2以上であることを推奨しています。ただし、残存腎機能がある場合はこの限りではありません。Kt/Vが低い場合は血流を上げる、透析時間の延長、透析膜の変更が必要です。また、短時間透析効率を過度に上げるよりは、透析時間を延長するほうが、死亡リスクが低下する可能性が示唆されています。 そのほか、日常的にBUN、クレアチニン、尿酸、ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、リンを透析前後に確認します。透析量が十分であれば透析後にはこれらの値はほぼ正常化しています。透析条件に加え、透析間の食事や薬剤の影響が大きい項目で、異常値については食事や薬剤処方の変更が必要です。表2●透析条件を評価する検査項目●短期的指標(透析ごとの指標) 透析量Kt/V(1ヵ月に1回、目標1.2以上)  single-pool Kt/Urea(spKt/V)を用いる2) 透析前後のBUN、クレアチニン、尿酸、電解質 除水量(体重、hANP測定、心胸比)●中長期的指標 栄養評価(BMI、PCR、%クレアチニン、アルブミン濃度、CRPなど) β2ミクログロブリン(3ヵ月に1回、目標30mg/dL未満)表1●透析条件透析膜血流量透析時間透析液流量第章1身体計測・理学的検査のギモン

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