302220600
11/12

121すおそれがあります。散薬などでは薬が気管から肺に入ってしまい、肺炎を起こすおそれもあります。また、水の服用は胃を刺激して胃の運動を高めて、薬を小腸へ移動させる役目もあります。そのため、透析患者でも薬を飲むときには水が必要です。水なしでも飲める薬 口腔内崩壊錠(OD錠)は、唾液で薬を崩壊させて、水なしで服用できる製剤です。そのほか、商品名に速崩壊性を示す略語がついたものがあります。たとえば、D(disintegrating、崩壊)錠は、崩壊後唾液のみで服用可能ですが、寝たままの状態では水なしで服用してはいけないものもあります。RM(rapid melt、速溶)錠やRPD(rapid disintegrating、速崩壊)錠は、口のなかで速やかに崩壊することから唾液のみでも服用可能ですが、口腔粘膜からは吸収されないので、唾液または水で飲み込む必要があります。また、フィルムシート型の口腔内崩壊製剤もあり、口腔内崩壊錠と同様に、水なしで服用することが可能です。 口腔内崩壊錠は、①透析患者のように水分制限のある患者に向いている、②嚥下困難な患者に向いている、③水分を必要としないので場所を選ばず服用できる、④薬を飲んでいるところをみられずに服用できる、などの利点があります。しかし、唾液量が少ない場合、薬が口のなかに停留してしまう可能性があります。また、複数の薬を服用するなかで、1種類だけが口腔内崩壊錠の場合は、すべてを水で服用することになります。 嚥下困難の場合や散薬が服用しにくい場合は、服薬ゼリーなどに混ぜて服用する方法があります。服薬ゼリーの使用量は個々の患者によって異なりますが、1回に大さじ1杯程度を目安として、適宜量を調節します。薬の飲み方の支援を 透析患者は、摂取する水分量が制限されており、また合併症に伴い服用する薬の種類や剤数も多くなります。薬の飲み方の支援とあわせて、食塩制限第章3食事にかかわる薬のギモン

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る