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84透析患者の高血圧治療 透析患者は高血圧の合併率が高く(70~80%)1)、降圧薬の投与によって心血管合併症は減少し予後が改善します1~3)。血圧の指標としては透析室での血圧のみでなく、家庭血圧にも配慮することが重要です。血圧コントロールの基本は適切なドライウエイト設定ですが、実際には降圧薬投与が必要となるケースがほとんどです。 降圧薬は、患者の病態、個別要因により、①降圧薬の作用機序、②降圧目標に応じた降圧薬の強さ、③適切な投与タイミングを指標に使い分けることが大切です。降圧薬の作用機序による分類 降圧薬は作用機序により、①レニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬、②カルシウム拮抗薬(おもにジヒドロピリジン系)、③β遮断薬、④そのほか(α遮断薬や利尿薬など)に大別され3、4)、おもに①~③を使用します(表)。 透析患者への高血圧治療では適切なドライウエイト設定が基本となりますが、実際には個々の病態によって最適な降圧薬を使い分ける必要があります。降圧薬の使い分けの指標としては、①作用機序、②降圧効果、③投与タイミングを考慮することが重要です。降圧薬が人によって違うのはなぜ?

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